コスモポリタン圏

世界から多様な人々が集まる潮流にさらされている日本。多様化する「公衆」の要求に応える空間を迎合という方法ではなく生み出す方法は?歴史的なコスモポリタン都市にみる特徴は?

研究課題例:

  • 上海、ブリュッセル、ニューヨークといった港町や植民地都市の歴史的なコスモポリス(国際都市)と現代のコスモポリス
  • テルアビブの白い都市、ロサンゼルスのヴェネズエラ移民、ハノイのフランス植民地など、母国を追われた民族や移民の建築家やその建築
  • アントニン・レーモンド、磯崎新、レム・コールハースなどコスモポリタンな建築家
  • 建築にみる文化混在の戦略
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現代都市に発生した公共空間

日本の現代都市にみる特性を検証。携帯電話やネットの出現で生まれたヴァーチャルな空間は、公共空間となりえるのか?公共空間は、失われつつあるもしくは失われた、あるいはそもそも存在していなかったといった、現代の都市における公共空間について取り上げたディルクールを問う。大衆文化においてヴァーチャル空間と現実空間が交差する点、及び現代都市の社会的相互作用を検証。複合環境がもたらす可能性と建築がどう関わり、その可能性をどう取り込むのかを検証。

研究課題例:

  • ビルの壁面を利用したスクリーン、広告看板などのメディア
  • ネット上で集まった人々の着地点(例:フラッシュ・モブの起こる場所)
  • ヴァーチャル空間における建築
  • 都市のアバターとしての秋葉原(例:ヴァーチャルコミュニティの現実化)
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記憶と忘却の空間と場所

歴史的建築物保存などの分野の台頭がみられるように、建物や空間が記憶や忘却の「場」となる複雑なプロセスについての研究が注目を集めている。しかし、時間と記憶がどのように空間で具現されるかという問いは、歴史的建築物保存という概念を超えている。過去と現実の関係は実在する「建物」とどう交差するのか、そういった交差を充実し得るために考えられる建築的な手法は?

時間に対する独特の態度や日本文化の退廃など、まだ海外ではほとんど知られていない時間と記憶についての日本の視点を検証する。

研究課題例:

  • 記念塔や記念碑のデザインにみる政治
  • 都市再開発により「創られた」歴史と喪失
  • 建築に具現化された闘争と紛争の歴史
  • 建築設計の手法としての歴史的方法
  • 持続性、変化、適応の建築
  • デザインの変数としての懐古、哀悼、希望
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インフラ(社会基盤)が生み出す風景と文化

建築的思考の刺激と場としての都市社会基盤の研究。

研究課題例:

  • 電車と地下鉄のインフラ
  • 道路と自動車のインフラ
  • 水道管理のインフラ
  • 食の生産と流通のインフラ
  • 通信とメディアのインフラ
  • 警察と刑事裁判のインフラ

これらに関係する組織とシステム、意図と実績、空間性と雰囲気、利用と体験から、建築的思考や環境設計にとって意味のある視点を導く。学生は、一つのインフラとそれに関する一要素を選択するのが望ましい。東京には、このようなインフラの複雑なリサーチ分野が既に存在するが、そこでとられている手法は、日本や世界の他の都市での応用可能性もあるが比較対象となる可能性もある。